上野

春の上野を訪れたのは久しぶりです。まだ、少し桜も咲いています。
花見客で賑わい、夜の宴会の準備も着々と進められているようです。
寛永寺水観音堂の前のしだれ桜は満開でした。
           
               


東京国立博物館
平城遷都1300年記念 国宝薬師寺展  http://yakushiji2008.jp/を見てまいりました。
予備知識、全くなしでふらりと立ち寄ったのですが、これが素晴らしかったです。
何が素晴らしかったかというと・・・・
それは・・・初めて、寺の外に出た 
国宝『日光菩薩立像』『月光菩薩立像』そして『聖観音菩薩立像』
いつもは薬師寺金堂に薬師如来を守るように立っている菩薩様がお江戸に来ているのです。

金堂で1度拝見した時も感動いたしましたが、今回はこの菩薩様をあらゆる方向から見ることができるのです。
高いところからお顔を拝見、下から見上げ、背後から美しい後ろ姿も愛でることができます。
          
      
    菩薩は少し腰を捩り(よって、しっかりくびれができていますw)、片膝を少し曲げ、重心を片足に乗せています。
これは『三曲法』というポーズらしいのですが、なんとも色っぽいのです。
会得する価値がありそうですよ。

国宝 月光菩薩立像 銅/鋳造製/像高315.3cm
国宝 日光菩薩立像 銅/鋳造製/像高317.3cm
飛鳥時代(白鳳期)または奈良時代・7または8世紀
こんなに大きいのに1回で仕上げた鋳造製なので、なめらかで美しいのだそうです。どうやって造ったのでしょうね???

そして、聖観音菩薩像
         
みずみずしくて、なめらかな体躯。まるで風になびきそうな薄くて軽い衣。かすれる音が聞こえてきそうです。細かい飾りも美しい。菩薩の左斜め後ろ、少し高いところから、ゆっくりお顔やお姿を拝見させていただきました。

国宝 薬師寺展の中はゆったりとした時間が流れています。会期は6月8日まで 平成館で行われています。