サントリー美術館

                       
展示のたびに思うのですが、とっても見やすい美術館でお気に入りです。
ミッドタウン自体が好きなのかもしれません(美味しいものが、たくさんあるからw)

9月21日まで開催されている『小袖』ですが、今日は中期。
9月3日から後期になり展示作品も少し入れ替えがあるようです。
着物を着ている人は300円割引があるのですよ。それもあってか(ないかしら?)お着物でご覧になっている方も多く、それも楽しめました。
着物を着ている方のたち振る舞いは実に美しく、自分の姿勢を直す場面も多々ありましたよw

江戸時代のファッションの中心「小袖」は形がシンプルでしたから、色やデザイン、染付技法などが工夫され、その匠さを競うものだったようですね。ただ美しいだけではなく、着る人、作る人の教養もアピールすることもあったとのこと。
奥が深いです!

呉服商はお客さまと作り手との間の仲介者として、新しいデザインをどんどん提案し、高級注文服(オートクチュール)として発展して行ったのです。

今でいうファッション雑誌 「小袖 雛型本」は世の女性たちのバイブルだったようで、「雛型本」を見ながら、楽しそうに新しい小袖のデザインを選ぶ女たちの浮世絵が印象的でした。

デザインは花鳥風月、草木、季節感が漂うもの。日本独自の調度品や器物を意匠として昇華させたもの。和歌や物語を題材にしたものなど多種多彩。
見ているだけで圧倒されてしまいます。

この小袖はこんな雰囲気の人が着ていたのかも、お顔は?年は?色々想像するのも楽しかったです。

←この小袖は「麻」です。
薄い麻の生地に、こんなに細かく色をのせ、しかも、刺繍もしてあるのに驚きました。
素人考えですが、とってもとっても難しいように思うからです。

竹に雀、雲に隠れる月、雌蝶に雄蝶、鶴や燕、宝尽くし・・・
非対称の大胆な構図 美しいです!
小袖の夜具編もありました。こんな素晴らしい夜具で眠りにつけたらいいですね。どんな夢を見るかしら???
「蓑や笠」のモチーフは夜の闇から身を隠すという意味合いがあるらしく夜具にぴったりなんですって。