出光美術館(日比谷)

去年、友人と行った出光美術館。その時は乾山を見たのですが今回は『ルオー大回顧展』に行ってまいりました。
出光美術館のロビーからは皇居が綺麗に見えるんですよ。前回は夜でしたが今回は昼間!お天気にも恵まれ、皇居の緑が綺麗でした。ビルの谷間には煉瓦づくりの東京駅もちょっと見えます。
ソファーに座ってぽーっとしていると眠くなっちゃいますw

さてルオー展ですが大変見ごたえのある展示でした。
出光美術館の初代館長出光氏が多くの文化人に勧められルオーと出会いコレクションを始めたそうです。
『受難:表紙』        
特に、詩人アンドレ・シュアレスが綴った宗教詩「受難」の挿絵として制作された82点作品のうちの大半を所蔵していて、今回はたくさんの作品が展示されています。(この詩集も皮の装丁で、そりゃもう素敵でした♪)

その他にも、サーカス(道化師)、娼婦など人生を必死に生きる者、自己利益を優先する人を辛辣に描いた作品。しっかりとした線と油絵具を何重にも重ねて出す独特の雰囲気はずーっと見ていても飽きません。
水墨画のような作品、花びんへの絵付け。。。
               やさしい女
そして、ルオーが使っていた絵具や筆も展示されていて、ちょっとキュンとなりました。
8月17日までの開催です。
出光美術館には陶片を見られるコーナーがあって、そこも大好きです。
私にとっては宝の山。特に、佐賀 鍋島藩窯の陶片はお気に入りです。
破片からどんな柄だったか考えるのもいいものです。